仕事の熱量を高めるには?全力で取り組むカルチャー形成で大切なこと

2021年8月2日(月)

2023年10月27日(金)

仕事の熱量を高めるには?全力で取り組むカルチャー形成で大切なこと

「仕事の熱量」が全社的に高まると、組織全体が活気づき、業績や社員の定着率などにも影響します。一方、各自の間に熱量の差があると業績悪化へつながり、それが原因となってさらに現場モチベーションが下がるといった負のスパイラルが起こりかねません。

そこで今回は、仕事の熱量に関わる課題と対策および、社員の熱量を高めるための方法について解説します。仕事への熱量を高めるためには、次のような点を理解しておく必要があります。

  • 仕事における熱量とは、仕事に対する意欲、やる気、熱意、情熱などと言い換えられる
  • 仕事の熱量が高い人は、主体的に集中して仕事に取り組み、そのことにやりがいを感じている
  • 新しいことにチャレンジさせたり努力を評価したりするほか、研修を活用することも熱量の維持と向上に役立つ

順に解説していきます。

ビジネスシーンにおける「仕事の熱量」とは?

一般的な「熱量」の定義は、熱エネルギーの大きさや、人が持つ熱気の比喩表現です。一方、ビジネスシーンにおいては「仕事に対する意欲」を指すことが多く、「やる気」「熱意」「情熱」といった言葉に言い換えられるケースもあります。

社員の熱量は自然に高まるものではありません。また、一度高まったとしても、時間とともに低下していったりなくなったりするのが自然です。変化する熱量をいかにキープできるかは企業全体の課題であり、経営・マネジメント層に求められる取り組みと言えます。

仕事の熱量が高い人の特徴

仕事を自分事化している

主体的・自発的・能動的に仕事へ取り組む人は、仕事を自分事化し行動をしています。「もっと成長したい」「より責任のあるポジションに就きたい」といった目的は、その姿勢を後押しする理由のひとつです。成長意欲や向上心は、熱量を高める上で最良の燃料です。このタイプは、自らのために熱量を高められるのが特徴と言えます。

仕事に集中している

集中力の高さは熱量と比例します。そのため、日々の業務に没頭したり、目標達成に向けて努力したりできるタイプにも、仕事の熱量の高さが特徴として現れます。なお、そもそも業務内容に強い関心を持っているようなパターンも多く、その好奇心が高い集中力を生み出しているケースも少なくありません。

仕事にやりがいを感じている

“やりがい”は、仕事の熱量にもっとも直結しやすい要素のひとつです。具体例としては、仕事の価値や重要性を理解することで社会貢献への意識が高まり、自信や誇りを持てるといった状態です。このタイプは同時に、前述の「自分事化」や「集中」も兼ね備えている場合が多く、熱量も長く持続する傾向にあります。

仕事の熱量に関する主な課題と対策

社員によって熱量に差がある

組織にはさまざまな人が集まります。そのため、熱量の高い人と低い人が入り交じり、社内で温度差が生じてしまうおそれがあります。また、上司としては熱量のある部下を評価したくなるものです。一方、熱量の低い部下に対しては評価が低くなり、それが日頃の態度に出てしまうことも……。熱量のある部下はより熱量を高め、そうではない人の熱量はより下がります。

熱量がない社員・低い社員は周囲にもネガティブな影響を与えます。こうして熱量の違いが広がれば、組織全体のまとまりが欠けたり、定着率が改善しなかったりと、課題の深刻度はさらに高まります。コミュニケーションの活性化や、組織全体でビジョンを共有する取り組みに力を入れるなどして、熱量の低い社員をフォローする体制を整えましょう。

社員が仕事への熱量を失ってしまう

同じ業務内容を中長期的に続けていると、徐々に仕事の鮮度が失われていきます。興味が薄れれば集中力も続かなくなり、目的意識も高まりません。仕事へのやりがいを見失ってしまう可能性もあるでしょう。熱量を低下させないためには、短期的かつ実現可能な目標の設定で、達成感を味わうことも大切です。たとえば自発的に仕事の目標や達成期間などを設定させることで、意欲が取り戻せる場合もあります。

組織全体の熱量が低い

業績の低迷や職場の風通しの悪さ、企業の理念・ビジョン・戦略が浸透していないなどの課題もあります。組織の熱量が慢性的に低い原因には、さまざまなものが考えられます。なかでも、リーダーやマネージャーなどの管理職の熱量不足はメンバーへ伝染するため注意が必要です。

逆に言えば、熱量の高い人は周りを奮起させるため、組織全体の熱量アップを促します。その意味で、管理職にはメンバーのやる気を引き出すリーダーシップが求められるのです。たとえば、プロジェクト成功のメリットを説明するなど、メンバーが仕事に対して魅力を感じるゴールの提示が大切です。

社員の熱量を高める方法

新しい仕事や目標へ取り組ませる

同じ業務が続き、仕事の鮮度が下がってきているようであれば、ジョブローテーションや資格取得の促進なども検討してみましょう。新たな取り組みは新鮮さを感じやすく、同時に社員のスキルアップにも期待が持てます。

社員の努力が評価される環境をつくる

成果に対する正当な評価は、社員にとって大きなやりがいにつながります。そのため、熱量が高い社員が認められる組織風土の醸成も重要です。たとえば、社内表彰制度やインセンティブ制度を設けたりしてみましょう。なお、上司が部下の努力に気づき、それを褒めるだけでも立派な評価です。普段からよい褒め方ができていれば、部下の熱量を維持できます。

社員研修を実施する

入社時や役職への就任前など、新たなスキルの習得が必要なタイミングでは、社員研修が有効です。この際、通い慣れたオフィスや現場ではなく、専用の社員研修サービスプログラムを利用するなどして、外部の施設へ移動するのもおすすめです。環境を大きく変えると、モチベーションアップに効果的。研修後には、従来と異なる観点から仕事に向き合えるはずです。

仕事の熱量を高める!社員教育研究所の研修プログラム

部下のやる気を引き出す!「リーダーの条件」

リーダーシップのなかには、部下のやる気を高めるスキルも含まれます。この際に重要となるのがコミュニケーションです。本プログラムでは、部下の仕事に対する熱量を高め、部門を活性化するための仕事の与え方について学習。部下のメンタル育成を踏まえた褒め方や注意の仕方など、具体的なノウハウを通してマネージャースキルをトレーニングしていきます。

「リーダーの条件」の詳細はこちら

部下を動かす力を付ける!「指導力開発訓練」

管理者が身に着けるべき指導力を学ぶためのプログラム。部下との良好な人間関係を築くために必要な「人間学」のマスターを目指します。リーダーシップに関する基礎知識から、仕事の与え方・注意の仕方・褒め方・説得の仕方などの実践に至るまで。座学やロールプレイング、ディスカッションを通して徹底的に能力開発に臨みます。

「指導力開発訓練」の詳細はこちら

管理職の熱量を底上げする!「管理者養成基礎コース」

管理者に求められる基本的なスキル・マインドセットの習熟を目的とした研修です。頭と体を使った訓練で実感を伴いながら「管理者の任務」を身につけ、思考力、スピーチ力、マネジメント力を向上。仕事に対しての熱量を高める自己啓発にもつながる、効果的なカリキュラムが用意されています。

「管理者養成基礎コース」の詳細はこちら

一人ひとりの熱量が重なることで組織は強くなる

会社の業績とは、社員一人ひとりの熱量に支えられているといっても過言ではありません。その意味で、熱量の持続や向上を図ることは事業の継続・発展に欠かせない要素とも言えるでしょう。仕事への熱量は数値化が難しく、定性的に測らなくてはならないためマネジメントは難しいかもしれません。しかし、今回ご紹介した研修プログラムなどを活用すれば、組織全体での熱量アップを促進する人材の育成が行えます。従業員の熱量の低下を感じていたり、なかなか業績が回復できなかったりなどのお悩みがある方は、ぜひ社員教育研究所までご相談ください。



この記事の監修者

株式会社 社員教育研究所 編集部

株式会社社員教育研究所 編集部

1967年に設立した老舗の社員研修会社。自社で研修施設も保有し、新入社員から経営者まで50年以上教育を行ってきた実績がある。30万以上の修了生を輩出している管理者養成基礎コースは2021年3月に1000期を迎え、今もなお愛され続けている。この他にも様々なお客様からのご要望にお応えできるよう、オンライン研修やカスタマイズ研修、英会話、子供の教育など様々な形で研修を展開している。

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