オンライン研修とは?メリット・デメリットと実施時のポイント

2021年9月10日(金)

2023年7月3日(月)

オンライン研修とは?メリット・デメリットと実施時のポイント

新型コロナウイルスの驚異が社会を席巻した2020年以降、多くの会社が自社の働き方の改革を余儀なくされています。職種・業界によってはテレワークを導入することも可能ですが、悩みの種となりやすいのが企業内研修です。複数人を同じ会場に集めるような研修は、今後しばらく難しいと考えられます。そこでおすすめしたいのが、オンラインサービスを利用して対面型の研修を再現するオンライン研修です。こちらでは、オンライン研修の概要や実施する方法、メリット・デメリットについてお伝えします。

オンライン研修とは?

オンライン研修とは、Web会議システムなどのツールを用いて行うオンライン化された合同研修のことです。研修内容を伝えるリアルタイムでの動画配信や録画配信を社員に視聴してもらう研修方式です。新型コロナウイルス感染症の拡大により、ビジネスにおいても非対面・非接触の合同研修のニーズが高く、導入が進んでおり、すでに豊富な導入例があります。とりわけリモートワークとの相性が良く、感染リスクを回避しながら社員の教育を図れることから評価されている取り組みです。

「ひとつの拠点に集まらない」「対面ではない」といった特徴からリアルでの研修と比較して効果を不安視する声もありますが、リアルの合同研修に近づけられる機能も充実しています。講義を受けるだけでなく、グループに分かれてディスカッションを行えるシステムもあるため、うまく活用すればリアルの研修と同等か、それ以上の効果が期待できるでしょう。

従来、教材の動画コンテンツ化など、ビジネスの教育におけるITの導入実績は少なくありませんでした。また、eラーニングなど個人学習をサポートする研修サービスもあります。なかにはeラーニングを支援管理するシステム(LMS)も普及してきました。オンライン研修は、参加型の研修プログラムを、オフラインからオンラインに移行した取り組みです。

オンライン研修の種類

オンライン研修はいくつかの種類に分けることができます。分ける基準もいくつかあり、さまざまな切り口で種類分けされています。

まず、配信の形式による種類分けがあります。リアルタイムの講義を視聴する「ライブ配信型」と、録画した動画を視聴する「録画型」に分けられます。オンライン研修と言う場合、主にライブ配信型を指します。

さらに別の基準による種類分けとして、受講者の視聴の形式によって分ける方法もあります。視聴形式では、完全に個別で視聴する「個別参加型」、会社の会議室など決まった場所に集まって視聴する「集合型」に分けられます。集合型は、1か所に集まる場合といくつかの拠点ごとに集まる場合とにさらに分けることができます。

オンライン研修を行う場合は、自社の都合に合わせて種類を選びましょう。

リアル研修との違い

実際に集合して行われるリアルの研修とオンライン研修との最も大きな違いは、オンライン研修は場所の制約を受けない、あるいは制約が少ないという点です。個別で視聴する個別参加型であれば、通信環境と視聴のためのデバイスさえあれば自宅でも外出先でも参加することができます。決まった場所で視聴する集合型でも、拠点が複数あれば最寄りの拠点で受講できます。全国に支社がある場合など、全国から1か所に集まる必要がありません。

eラーニングとの違い

eラーニングもインターネットを活用した研修・学習方法ですが、オンライン研修とは違いがあります。

オンライン研修は配信する日時を決めるのが一般的ですが、eラーニングは配信期間に幅があります。オンライン研修が定められたタイミングで受講しなければならないのに対して、eラーニングは期間内であれば受講者が好きな時間に視聴できる点が異なります。

またオンライン研修はリアルタイムの講義をライブで配信するのが一般的ですが、eラーニングはあらかじめ録画・用意しておいた動画を配信するという点も異なります。

eラーニングの方が時間を選ばないというメリットがありますが、ライブ配信のオンライン研修は講師やほかの受講生徒のやり取りが可能というeラーニングにはないメリットがあります。

オンライン研修に必要な環境

オンライン研修の実施には、環境の準備が必須条件となります。まず、インターネットを利用できる環境でなければなりません。さらに、PCやスマートフォン・タブレットなどのモバイルデバイスのほか、ZoomなどのWeb会議システムのダウンロードが求められます。音声については端末に内蔵されている出入力機器でも対応できますが、別途ヘッドホンとマイクがあるとクリアになるでしょう。研修内で映像を見せる場合は、PC内蔵、または外付けのカメラも用意し、利用できる状態にしておく必要があります。(注意点として、Wi-Fi環境では通信がスムーズにいかない場合があります。できれば有線でのネットワーク環境がお勧めです)

オンライン研修のメリット

オンライン研修には、以下のようなメリットがあります。

  • 受講者が遠隔から参加できる
  • コストを削減できる
  • 実施のための労力を削減できる
  • 出欠を管理しやすい
  • 内容・品質を標準化しやすい

受講者が遠隔から参加できる

全国の異なる場所から、どこからでも同じ研修を受けることができる点はオンライン研修の代表的なメリットです。インターネット環境と機材が揃っていれば、場所を問わず参加できます。移動する手間や時間なしに受講すること・させることが可能です。エリアの制限がなく、学習機会を広く提供できるのは大きなメリットといえるでしょう。移動前後の時間も考えると、非常に小さな負担で実施・受講できます。近年のように、対面での学習機会を設けづらいタイミングでも、社員の学習意欲に応えやすくなります。

ただし、安定した通信環境が整っていない場合は、ライブ配信の映像が止まる、双方向のやり取りでストレスがたまる、などいくつかのトラブルが予想されるため注意が必要です。

コストを削減できる

オンライン研修はコスト削減につながります。リアルの研修を実施する場合、受講者の交通費、会場費などのコストが懸念されます。たとえば全国の支社や営業所のメンバーが受講する場合、さらには海外の拠点のメンバーが受講する場合などは受講だけで多額の費用が必要となってしまいます。

オンラインの研修の場合、こうしたコストを心配する必要はありません。オンライン研修なら参加者各自が個別に受講することができます。いくつかの拠点を決めてそこで受講させることもできますが、その場合も近場で受講することができます。拠点を分けるなら、自社の会議室など比較的少人数向けでも費用をかけず利用できます。このようにいろいろな点で経費削減につながります。

実施のための労力を削減できる

リアルの研修に比べて、オンライン研修は実施の労力が少なくて済みます。とくに自前で行うリアルの研修では、受講者数の確定にはじまり規模に応じた場所の確保、講師やスタッフの手配が必要です。もちろん当日も多くのスタッフが稼働しなくては研修を実施することができません。

それに対してオンライン研修では、場所の確保が不要です。リアルの場合受講者が増えると人数によっては新たに場所を確保しなければなりませんが、オンライン研修では受講者の数に変更があっても問題ありません。

さらにスタッフの数が少なくて済むほか、テキストもデータ化して配信すれば印刷したり移動させたりする手間が省けます。事前に印刷する必要がなければ、テキストの修正も直前まで可能になります。

出欠を管理しやすい

オンライン研修はリアル研修に比べて出欠が管理しやすいのもメリットの1つです。受講者がオンライン研修のURLにアクセスすると、受講状況の履歴が残ります。受講者や参加時刻をデータから確認できるため、出欠管理がスムーズです。リアル研修の場合、1人ひとり受付するなど、アナログ作業が必要になる場合があります。管理が煩雑になるケースがあり、それだけで時間がかかってしまうことも。オンライン研修では、こうした手間を気にする必要がありません。遅刻した場合などもデータが残っていれば後からの確認が容易です。

スペースを確保する必要がないメリットも加味すると、リアルでは不可能な大規模な研修を簡単に開催することもできます。

内容・品質を標準化しやすい

オンライン研修は、講義の内容・品質を標準化しやすいのも大きなメリットです。受講者数や受講場所にとらわれず実施することが可能なので、全国の多くの受講生が同じ講師の同じ研修を受講することができます。

リアルの研修を全国各地で行う場合、同じ講師が各地を回って何度も講義するか異なる講師がエリアを分担しなくてはなりません。その場合、講義の内容や品質にバラつきが生まれる可能性を排除することはできません。しかしオンラインならそのような問題は起こりません。

とくに録画した講義を配信する場合は、内容・品質の標準化という面に限れば完全と言って差し支えないでしょう。

オンライン研修のデメリット

オンライン研修には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。具体的には以下のような点が挙げられます。

  • 臨場感が伝わりにくい
  • 実習が主のプログラムには対応しにくい
  • 受講者同士がコミュニケーションを取りにくい
  • 通信環境の影響を受ける
  • ツールと一定のインターネットスキルが必要

1つずつ見ていきましょう。

臨場感が伝わりにくい

リアル研修と比べて、周囲の受講者が研修に取り組む姿勢や講師の熱量を受講者が感じ取りにくい点はオンライン研修のデメリットの1つです。

細かいことのように思われるかもしれませんが、たとえば講師と目が合う、隣の受講生が熱心にメモを取っているなどということの積み重ねが、受講しているという臨場感を生む要因になります。しかしオンライン研修では、それを感じることが難しいのは事実です。オンライン研修では、1人ひとり参加意欲を積極的に示さなければ研修全体の一体感が生まれにくい傾向があります。

また、それぞれ自宅など好きな環境で研修を受けるため、受講者の緊張感が薄れる可能性があります。研修会場という独特の環境ではない場所がゆえに、研修ならではの雰囲気を感じられなくなってしまうのです。

実習が主のプログラムには対応しにくい

リアル研修の場合、講師と受講者が直接コミュニケーションを取ることができますが、オンライン研修ではフォローしきれない場合があります。特に、受講者に手を動かしてもらうような実習ができない点は明確なデメリットです。仕事に使う機器の実物に触れない、講師から直接動きを正してもらえない、といった制約が生じます。

手を通して伝わってくる感覚や、においや微妙な音の変化などはオンラインではなかなか伝わりません。またオンライン研修に限らず集合研修にも言えることですが、1人ひとりの作業を見て個々にアドバイスするのにも向きません。そのため調理の研修や、工場での作業の研修にはオンライン研修はどうしても不向きです。

機器を使わずにできる実習や、画面の情報のみで伝わる座学中心の研修であれば効果的に実施可能です。

受講者同士がコミュニケーションを取りにくい

オンライン研修を個別で受講する場合は、同じ場所で研修を受けられないため受講者間のコミュニケーションが生まれにくい傾向があります。特に、セミナー形式など一方通行の研修では、受講者同士の横のつながりが生まれにくく、受講者同士の自然な意見交換は期待できません。

グループディスカッション、情報共有のための研修コンテンツを設けるなど、プログラムに工夫を加えて対応する必要があります。

ただし拠点を決めて集団で受講する場合はこの限りではありません。その場合は講師と受講生の間のやり取りはオンラインになりますが、その場にいる受講生同士はリアルでコミュニケーションを取ることができます。

通信環境の影響を受ける

オンライン研修では通信環境の影響を受ける可能性があるのも大きなデメリットです。自宅ではインターネットの環境自体がない場合もあり得ます。出先などで受講しなければならない場合は、Wi-Fiが使用できるかどうかも影響します。通信速度に問題がある場所では通信が途切れたり音声だけになってしまったりする可能性もあり、受講すること自体が苦痛になりかねません。

そのほかデバイスの影響もあります。デバイスが不調の場合も視聴に支障が出るでしょう。あるいはPCで受講しようと思ってもWi-Fiに対応していないなどのケースもあり得ます。

オンライン研修は通信環境とデバイスさえあれば場所や時間を選ばないのが最大のメリットですが、通信環境に問題がある場合はそれが大きなデメリットとなってしまいます。

ツールと一定のインターネットスキルが必要

またオンライン研修は、ツールや一定のインターネットスキルが必要になります。インターネットに不慣れな人の場合は、うまく受講できない可能性もあります。

そもそもPCやタブレット、スマートフォンなどのデバイスがなければ受講できません。また配信に使われるツールが使用できる状態になっていなければやはり受講できません。

デバイスやツールに問題がなかったとしても、それを使うスキルやリテラシーがなければやはり受講できなくなる可能性が高くなります。セミナー形式での受け身の受講ならまだしも、グループディスカッションなど参加型の形式ではなおさらです。

オンライン研修の効果を最大化するポイント

デメリットの対策を行ってオンライン研修の効果を最大化するためには、以下の点に注意する必要があります。

  • 参加意識を高める工夫をする
  • 事前に操作方法を案内しておく
  • 事前にリハーサルを行っておく
  • 講師のほかに司会・トラブル対処担当を決めておく
  • グループワークのファシリテーターを決めておく
  • 適宜休憩を入れる

具体的に解説していきます。

参加意識を高める工夫をする

オンライン研修は気軽に研修の受講ができるからこそ、受講者の参加意識を高めるための工夫が必要です。コメント機能を積極的に活用させる、カメラをオンにした状態での顔出しの参加を促し、受講者に「見られている」意識を持たせる、グループワークやグループディスカッションを取り入れるといった手法が具体的な試みとして挙げられます。

ライブ配信であれば講義の構成も工夫ができます。こまめに質問を受け付けたり、コメント機能のコメントに回答したりすることで一方的な講義ではなく相互にコミュニケーションをしながら進行できるようになります。

受け身にさせてしまう要素を排除することで、受講者の参加意識を高めることができます。

事前に操作方法を案内しておく

受講者によって、パソコンの操作に対し得意・不得意があります。こうした理解度のずれを放置したままオンライン研修を始めると、開始までに時間がかかったり、脱落者が出たりする可能性があるため、あらかじめ基本の使い方を受講者に案内するなど事前準備を行い、スムーズに進行できるよう努めましょう。

インターネット環境の確認方法は基本的な知識ですが、受講者によっては把握していないケースがあります。Web会議システムのマイクやカメラの入れ方、チャット機能での発言方法、ビデオ通話の方法、ミュートのオン・オフなども案内しておくと、受講者の発言を求める際も円滑です。音量調節など各種設定の変更方法を教えておくと、受講者サイドで起きた問題を自分で解決できます。クラウド型の研修サービスを利用する場合は、参加者がアカウント登録を済ませ受講可能な状態になっているかどうかも忘れずにチェックしましょう。

事前にリハーサルを行っておく

上記の操作方法の案内は受講者側のリハーサルと言えますが、実施側も事前にリハーサルを行っておくことが大切です。できる限り実際の研修と同じ機材を使って、本番と同じ流れでリハーサルを行います。

カメラやマイクが間違いなく作動するかの確認はもちろん、画面共有やコメントの確認を行う方法など操作面も確認します。画面の明るさや見やすさ、音声のボリュームや聞き取りやすさなども受講者のように画面を通じて確認しましょう。本番での照明や発声の改善につながります。

直前に確認するのも安心材料となりますが、当日だけではなく前日などにもリハーサルしておくとより確実です。そうすることによって、不備があった時にも余裕をもって対処して問題を解決しておくことができます。

講師のほかに司会・トラブル対処担当を決めておく

研修をスムーズに進行させるためには、講師以外にも対応スタッフを決めておくことがおすすめです。講師だけが出ずっぱりですべて進行させるよりは、進行を担当する司会者を決めておき講師は講義に集中できるようにするとよいでしょう。

また機材やシステム面のトラブル対処担当者を決めておくと、問題が発生した時もよりスムーズに解決できます。できれば知識のある人を担当にしましょう。それが難しい場合は早い時期に担当を決めておき、担当者があらかじめトラブルに備えられるようにしておきましょう。

そのほか、たとえばグループに分かれてグループワークやグループディスカッションを行う場合の割り当て担当者など、必要に応じて操作を担当するスタッフも決めておきましょう。

グループワークのファシリテーターを決めておく

オンライン研修では、グループワークを行う際、受講者の表情を読み取りづらく、スムーズに進行しにくいときがあります。事前にファシリテーターを決めて、議論が活発に進むよう促してもらうとスムーズです。ファシリテーターとは、会議において参加者の積極的な意見交換を促し、進行役のこと。相談や質問、議論など、研修中にメンバーを有意義なセクションに導き、研修後の学びへつなげることで会議の成功を実現します。会議を成功させる大切な役割のため、あらかじめ適切な人材を見つけておくと安心です。

適宜休憩を入れる

受講者の集中力は長時間持続しにくい、ということを意識しましょう。モニターを見つめて目が疲れ、集中力が途切れてしまう、といったケースが想定されます。そのため、1つひとつのプログラムをコンパクトにまとめるのが理想です。また、長時間のオンライン研修になる場合は30分に1度は休憩を入れる、ディスカッションの時間を取るなど、負担がないように変化をつけると良いでしょう。

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オンライン研修向きの研修内容

次に、どのような内容の研修がオンラインという形態に向くのかについてまとめます。具体的には、以下のような内容の研修がオンライン研修に向いています。

  • 業界知識・経営理念などの理解
  • 各種基礎知識の習得
  • リモートワークのスキル習得
  • グループディスカッション
  • OJT・実技研修の導入

1つずつ見ていきましょう。

業界知識・経営理念などの理解

講義形式・セミナー形式のオンライン研修は、知識を体系的に学ぶのに適しています。業界の知識や自社の経営理念などは、まさに体系的に学ぶことができる内容です。そのためオンライン研修に向いています。

業界知識や経営理念の講義は新人研修で行うことが多いでしょう。経営理念は経営陣が解説するとより納得度も高まるなどのメリットがあるため、できれば経営陣に担当してほしいところです。受講者が各地に散らばっている場合も、オンラインなら経営陣の負担なく講義を担当することができます。

各種基礎知識の習得

実務上の知識やビジネス上の基礎知識などの習得にもオンライン研修を活用できます。具体的な内容としては、実務の背景となる知識やビジネスマナーなどが挙げられます。これらの知識も新人研修で学ぶことが一般的でしょう。新人研修の一環として、オンライン研修を取り入れることができます。

ただし、知識を実際に使いこなせるようになるためには練習も必要です。そのためオンライン研修と組み合わせてグループワークやOJTを行えば、より確実に習得させることができます。

リモートワークのスキル習得

オンライン研修は、リモートワークにかかわるスキルの習得にも向いています。コロナ禍以降一般化したリモートワークでのやり取りも、オンラインで行われます。そのため、一致した環境の中で学ぶことができるからです。

リモートワークのためのスキルとしては、オンライン会議ツールなどでの作法や文字によるコミュニケーションスキル、そのほか自己管理スキルがあります。またコミュニケーションの一環として、オンラインではやりにくい適度な自己開示のスキルなども挙げられます。

グループディスカッション

講義形式のオンライン研修は受け身になりがちだからこそ、積極的な発言が求められるグループディスカッションを組み合わせましょう。効果的な研修のために役立ちます。グループで作業をするグループワークはオンラインでは難しいかもしれませんが、テーマを決めて話し合うグループディスカッションであれば問題なく行うことができます。

オンラインでのグループディスカッションには、オンライン会議の作法を学ぶのに役立つというリアルにはない副次的なメリットもあります。

OJT・実技研修の導入

オンライン研修は実務の技術そのものを習得するのには向きませんが、OJTや実技研修の導入として活用すると効率よく技術を学ぶことができます。もちろん見るのとやるのとでは大違いなので、オンライン研修だけで実技を習得することはほぼ不可能です。しかし動画による学習などで作業方法のイメージを作っておくと、現場での実習のスタートもスムーズです。

そのほか標準化した作業手順などをあらかじめ示しておくことで、将来的な標準化・効率化にも役立ちます。これも標準化しやすいオンライン研修ならではのメリットでしょう。OJTは担当者によって習得や理解の度合いに大きな差が生まれてしまいますが、そのリスクを減らすことができます。

「オンライン研修で効率的な社員教育を実現

オフィスや会議室を利用した集合型の合同研修が難しくなり、現在では最適な研修方法が模索されています。こちらで解説したオンライン研修はそうした課題を解決する新しい時代の研修スタイルとして、多くの企業で採用されています。新入社員研修、管理職研修、従業員の人材育成、コンプライアンス研修、特定業務に特化したスキルアップ用のトレーニング・ロールプレイング・ワークショップ、業務後のフォローアップ・フィードバックなど、オンライン研修が採用されているケースは少なくありません。特に、リモートワークを実施している場合は、従業員がインターネット回線を利用できる環境にいるため、オンライン上で研修を行う環境は整っているといえます。集合研修より秀でている面も多いため、目的に合わせたオンライン研修の実施を検討してみてはいかがでしょうか。



この記事の監修者

株式会社 社員教育研究所 編集部

株式会社社員教育研究所 編集部

1967年に設立した老舗の社員研修会社。自社で研修施設も保有し、新入社員から経営者まで50年以上教育を行ってきた実績がある。30万以上の修了生を輩出している管理者養成基礎コースは2021年3月に1000期を迎え、今もなお愛され続けている。この他にも様々なお客様からのご要望にお応えできるよう、オンライン研修やカスタマイズ研修、英会話、子供の教育など様々な形で研修を展開している。

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